2007年08月24日

「拷問室の妖精」第3章・その7

 せまい部屋を天井から写しているようだった。
 扉が開いて女が転げるように入って来た。女は部屋の中で倒れた。
「遥ちゃんや。はじめてここに来たときやな」
「ほお」
 扉はいつのまにか閉まっていた。女は立ち上がると扉に飛びついた。開けようとするが開かないようだ。扉をがんがん叩く。
 女はTシャツにシーンズという格好だ。今の季節とは少しずれている。
 しばらくすると扉がいて男達が入ってきた。女は、いや遥は逃げるように部屋の奥へ行き、画面から姿が消えた。男達が後を追い、遥を捕まえて部屋の中央に戻ってきた。
 男たちは遥の服をはぎとり始めた。遥が抵抗すると平手打ちをくらわせた。
「ここに来たら女は裸がユニフォームなんや」
 小太りの男が言う。
 男達が出ていくと、遥は部屋の床にうずくまった。そのまま動かない。やがて立ち上がると、扉のところへ行き、叩きはじめた。何か叫んでいる。出してくれと言っているのだろう。
「このまま2日ぐらいは、ほっとかれるんや。水だけで食いもんは無しや。落ちつかさんとあかんからな。それから診察や」
 小太りな男がリモコンを操作した。画面が切り替わり、遥の顔が大写しになった。
『あいかわ はるか です』
 泣きそうな声だ。遥の顔は向かって右の半分が赤黒く腫れていた。ひどく殴られたに違いない。
『年齢は?』
『25』
『身長』
『167』
 カメラが引いていくと、遥が裸で立っているのがわかった。体のあちこちに痣ができていた。顔だけでなく、腕や足も体も殴られたようだ。
『横を向け』
 遥はいわれるままに体を横にした。
『腕を上げろ』
『右ひざを上げろ』
『次は左』
 言われるままに遥は体を動かした。顔に表情はない。
『妊娠の経験は?』
『ありません』
『膣径は?』
『……』
『膣長は?』
『し、知りません』
『なら測定だ』
 画面が切り替わると、女性の股間が大写しになった。ゴム手袋をした手が穴をまさぐっている。
「ああやって体の隅々までしらべるんや。わしも医者になりたいで、まあ、おんなしようなことは、やったけどな」
 小太りな男が笑いながら言う。
 また場面が変わった。場面が次々と変わってせわしない。
「もっと、ゆっくり見れませんか」
「せやけど、ぱっぱと見ていかんと、全部、見られへんで。おもろいところだけ、紹介しとくさかい、あとでじっくり見てや」
 小太りな男は親切でやってくれている。あまり文句は言えなかった。。
posted by AWAWA at 07:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 拷問室の妖精
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