2006年08月02日

めちゃくちゃ痛いねんで

大阪弁の女性を責める妄想に取り付かれてしまって、物語を書きました。主人公の年齢が少し高めですがお楽しみください。

隣の課の山田さんと僕は人に言えない関係を続けている。

山田さんは33歳で僕より5歳年上、結婚して子供もいる。お子さんは小学校に上がる前だと聞いた。旦那さんもいるから、不倫ということになるのかもしれないが、不倫ではないと僕は思っている。ちょっと特殊なのだ。

会うタイミングを作るのはいつも山田さんだった。携帯のメールに連絡があり、その日は定時に会社を出て、天王寺駅の近くで落ち合ってラブホテルに行く。

たいてい山田さんは荒れていて、その原因はほとんどが仕事のことで、ホテルへ行く車の中でも営業の誰かさんをこき下ろしている。その人とは馬が合わないらしいね。

山田さんはエンジニアで理系だ。僕は文系なので話を聞いていると営業さんの言っていることにも理はあると思ってしまうんだけど、そんなことは口にはせず、とにかく話をはいはいと最後まで聞いてあげる。

散々話をすると山田さんはシャワーを浴びて裸になる。冷え性ということで暖かそうなソックスは履いているけど、それ以外は全部脱いで裸になる。そうして鞭で打たれる。誰が打つのかといえば、もちろん僕が打つのだ。



最初のうちビニール製のバラ鞭を使っていたんだけど、そのうち少し威力のある皮製のに変えた。それにも慣れてきたみたいで、最近は思い切り打っても耐えている。
もっと痛い鞭が欲しいんじゃないかと思って
「乗馬鞭は痛いらしいよ」
と話を振ったりするんだけど、
「わたしは馬やない」
とにべもない。

山田さんは痩せている。服を着ているときも痩せているが、脱いでも痩せている。ダイエットの成果なのか、それとも元々痩せているのか知らないけど、33歳にしてはきれいな体だと思う。下腹は膨れているけど。

とりあえず、いつもの台詞を言う。これを言ったら普段の生活とは違う世界が始まるのだ。
「今日もたっぷり泣かせてあげるよ」
「ひい、ぶるぶるぶる」
山田さんはおかしそうに笑う。

主体は山田さんなので、まず山田さんが打たれたい姿勢をとるところから始まる。僕が鞭を振るって、ストップといわれたところで終わり。少し休憩してから、別の姿勢で再開という感じ。

面倒なので手足を縛ったりもしない。山田さんも縛られたいとは思ってないみたいだし。

ベッドに腹ばいになって「打って」と言われたので、背中と尻を鞭で打つ。
「もっと強くてもいいよ」
と言ってくれるので、手加減しない。ばし!ばし!と音がすごいが、山田さんが言うには音ほど痛くはないそうだ。

30発ほど打っていると「ストップ」がかかった。
「ああ」
とうなりながら、ベッドから降りて床に立つ。
「どう?」
「どうと言われても、痛いよ」
と言うのだけど、中休みを取らずに次の鞭打ちをせかされる。



今度は股間だ。
「ほら開いて」
腿の内側を軽く打つと少し開く。
「もっと」
最後は腰を落として膝を少し曲げたスクワットをしているような感じになる。
「恥ずかしい」
山田さんが言う。
「こんな格好、誰かに見られたら生きていかれへんよ」
いつもやっているんだけどね。
僕は鞭を振って山田さんの股間をぺちぺちと軽く打ちながら、狙いをつけていく。まだ本気で打ってないのに、山田さんはびくっ、びくっとする。
「それじゃいくよ」
「待って。待って」
山田さんが身構えるのがわかる。
「はい、いいよ」
ばしっ!
「う」
ばしっ!
「うっ」
ばしっ!
「うくぅ」
ばしっ!
「あっあ」
ばしっ!
「いたぁあ」
「ほらほら、まだいくよ」
「待って」
山田さんが覚悟を決めるまで待つ。それから打ち始めた。
ばしっ!
「うっ」
ばしっ!
「うう」
ばしっ!
「うくぅう」
ばしっ!!
「いたあああ」
ちょっと強めに打ったかなと思ったので間を空けた。
「まだいくよ」
「……わかってる」
山田さんは涙を流していた。それもいつものことだ。
「ほらいくよ」
「あんたなあ、めちゃくちゃ痛いねんで、わかってるか」
「わかってるよ」
「わかってないわ」
もちろん性器を鞭で打たれたら痛いに決まっている。よくわかっているよ。
「絶対わかってない。わかってたら、こんな強く打たんやろ」
山田さんは泣きながら怒っているのだけど、やめるわけでもなく、股間の鞭打ちは30回くらい続いた。新記録かもしれない。
「M化してるんじゃないの」
「あほかあ、違うわ」
山田さんはベッドの上で股間を押さえてうずくまりながら怒る。顔は涙でぼろぼろ。タオルを渡してあげる。
「ああ、ありがとう。でも腫れたらどないしてくれるん。子供とお風呂にはいられへんで」
そんなことを言っているんだけど、ウーロン茶を飲んで少し休むと、次の鞭打ちをすることになる。

次は乳房。
ベッドの淵に腰掛けて、山田さんは背筋を伸ばす。
「はああ」
天井を見上げて気合のようなものをいれている。
僕は山田さんの右手に立って、鞭を振る準備をする。右のおっぱいを狙って軽くぺちと打ったりする。
「いい?」
「待って、待ってな」
まだ心の準備ができていないようだ。深呼吸を繰り返している。
「いい?」
「ええよ」
僕は大きく円を描く気持ちで鞭を振るった。ばしっ!ばしっ!と山田さんの乳房へ命中する。
「あうっ」
「いったあ」
「っうくぅ」
と山田さんは叫び、泣く。それでも伸ばした背筋はそのまま保っている。打ちやすくて助かる。



もう帰る時間になって、山田さんはシャワーを浴び服を着て化粧も直した。大泣きしていたのが嘘みたいだ。
「あんた、前にうまむちのこと言ってたよね」
「うまむち?」
よくわからなかったけど、ああと気が付いた。
「乗馬鞭ね。馬鞭ってなによ、それ」
「ごめん、それ、痛いんかな」
「それは、痛いみたいだよ、すごく」
どういう流れなんだろうかと思っていると山田さんが言った。
「今、持ってる?」
乗馬鞭なんか持ち歩く人はそんなにいないと思う。
「ああ、そうなんか」
山田さんは少し黙った。
「あんたなら、持ち歩いていてるかもと思ったんやけど」
「あるわけないだろ」
「あのなあ、悪いけど、もう一回むちってもらえんかなあ」
「え、ああ」
「ほんと悪いけど。頼みます」
「いいけど、どうしたの?」
山田さんは立ち上がると椅子を壁のほうに寄せた。
「すっきりせえへん、ああもう」
着ていた服を脱いで、もう一度裸になる。腕を曲げて両側から頭を挟んで立つ。
「好きなところ叩いていいよ」
腕とか足は鞭跡が残っていると見えてしまうので、禁止地帯となっている。僕は尻や背中を打ってから、前に回りこんで乳房や腹を打ったりした。ここで泣かれると面倒だから、手加減はするけど、それでも強めに打つ。ばし!ばし!と決まるごとに山田さんの身体は揺れて、うめき声が漏れてくる。

こんなことが半年以上続いている。
posted by AWAWA at 23:50| Comment(5) | TrackBack(0) | 短編
この記事へのコメント
読みました、なかなか鞭に対するコダワリトと

なんてーいうか、女性の精神状態みたいなものが垣間見える?良い作品だと思います

てーか良いですね・・・撃たれるがわ主体というのも楽しめました、続きを期待してます。

ではでは
Posted by HK666 at 2006年08月15日 00:39
おもしろいですね!
責める側もなんか相手に合わせて奉仕しているみたいですね。確かにSMってSがMに奉仕しているみたいになる事が良くある。

より良く苦しんでもらえる様に責める。パートナーによって要求する苦痛が違うのがまた大変。
Posted by god at 2006年08月16日 14:56
HK666さん、
お久しぶりです。
これまでとは違う種類の小説なのですが、お楽しみいただいて良かったです。
これを書く前は「痛いねんで、わかってるか」という妄想が頭の中を渦巻いていたのですが、この小説を書いたらきれいに消えてしまいました。
我ながら面白いです。

godさんへ
実体験に基づいた言葉には実感がありますね。「より良く苦しんでもらえる様に責める」というのは素敵な言葉だと思いました。
私の場合は鞭で打たせてくれる女性がいたら、それだけで幸せです。
Posted by AWAWA at 2006年08月17日 00:34
大変良いです。『うまむち』って馬の尻を打つ鞭という感じで馬の尻と女性の尻とどちらが柔らかいかと考えてしまいます(そんなこと決まってますが)『むちってもらえんかなあ』と言う表現もいいです。ぜひ続きの『うまむち編』を期待します。
Posted by A at 2006年08月26日 19:29
なんか自分たちのプレーに似た小説に初めて出会えて感動しました。
私は彼氏と同じような事をして楽しんでいるのですが、なかA同じような話ってないなぁ〜と思ってました。愛ある合意SMですね♪
Posted by K at 2007年02月06日 15:07
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