2007年08月05日

「拷問室の妖精」第2章・その14

 女の身体が下がり始めた。片足を吊っている縄をおろしているのだ。
「あつ、あ、あつ、あ」
 女はわめき続けた。
 4個の鉄球を付けられた方の足は、まっすぐに下を向いている。
 その下には焼けた鉄板がある。
 ついに、女は絶叫し体を硬直させた。
「ぎいいいいいっっっ」
 私は目をそむけた。見ていられなかった。
 しばらくして窓の外に目を向けると、驚いたことに、鉄球をぶら下げた足が上がっていた。
 常識では考えられないことだった。鉄球が4個も付いているのだ。女の力で上がる重さではない。
 全身で鉄球を持ち上げているのか。
 しかし、いつまでも続くはずもなかった。足は震えながらじりじりと降りていった。あるところまで降りたところで、すとんと足は落ちた。鉄球が鉄板に当たって音を立てた。鉄球の間から水蒸気が上がった。足の裏が焼けたのだ。
「ぎゃああっぁぁあっ」
 女は姿勢をくずし、鉄板の上にひざを付いた。じゅうという音がして、そこからも水蒸気が上がった。
「ぐがぁあっ」
 女ははじかれたように鉄板からひざを離した。鉄球の間からは水蒸気がまだ上がっている。
posted by AWAWA at 06:02| Comment(1) | TrackBack(0) | 拷問室の妖精
この記事へのコメント
どきどき、早く続きw
Posted by at 2007年08月05日 08:53
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/4215847

この記事へのトラックバック