2007年07月26日

「拷問室の妖精」第2章・その12

 窓の外はまだ水蒸気がもうもうとしている。
「や……」
 やめろと言いかけたときに、脇の机に載っているモニタに「OPEN」という単語が表示された。
「始まりましたな」
 私はモニタを見た。「OPEN」の下に「0/3000」という数字も表示された。
「何がはじまった?」
「寄付でございます」
「寄付?」
「このたびの拷問は大変危険でございます。私どももある程度の保険をかけておかねばなりません。そこで観客の皆様に寄付をお願いしております」
「つまり金か」
「ありていに申せば金でございます。このたびは3000万円ほど必要ということで」
 モニタの数字は「900/3000」と変わっていた。
「すでに900ほど集まりましたな」
posted by AWAWA at 09:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 拷問室の妖精
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