2007年07月24日

「拷問室の妖精」第2章・その11

 マスクの男が手招きのような身振りをした。
 舞台の外から3人の男たちが大きな台を押して現れた。ゆっくりと運んでいく。吊られた女の真下まで来たところで、マスク男が手振りで止めた。
 台の上面は黒く、油がひいてあるようにてらてらして見える。女が身もだえを始めた。
「なんだ?」
 空気が歪んで見えた。
「あつ、あついっ」
 女が叫んだ。
「ひいい、あついっ」
 マスク男がバケツの水を鉄板の上にぶちまけた。とたんに白い煙が噴き出した。水蒸気だ。窓の外は水蒸気におおわれて何も見えなくなった。
「あれは、あの鉄板は……」
「焼けております」
 私は恐ろしい考えに震えた。
「まさかあの上に落とすのか?」
「左様で。大変危険ですので、足だけでございますが」
posted by AWAWA at 20:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 拷問室の妖精
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