1999年05月23日

(14話)藍子・折檻椅子3

藍子は身体を焼かれ虫を食わされる

針刺し

男は鞭打ちに疲れて手を止めた。藍子は乳房と腹を赤く染めて息をしている。

男は近くのテーブルに鞭を置くと、藍子の向かいにしゃがんで両手を伸ばした。藍子の腹を左右から挟んで、脇腹をなぞってみる。藍子の身体が小刻みに震えているのが手を通して感じられた。男が指先に少し力を入れただけで藍子の身体がびくりと緊張するのだった。
(いいなあ)
男は自分の行動に女が反応するのが楽しい。

藍子の皮膚には鞭で打たれた痕が何列も付いていた。指でなぞってみると、熱を持っている。乳房にすり込んだ塩がこぼれて腹にこびりついている。男はざらざらとした感触を不愉快に感じた。指先をなめると、当たり前のことだが塩からい。

男は藍子の乳房へ向けて両手を移動させた。下側から乳房を包むように手を動かす。藍子の腹が上下して鞭の痕がうごめく。
「ひい、ひいい」
藍子の声を聞きながら、男は乳房をゆっくりと握りつぶしていった。
(この女は身体はいい)

男は近くのテーブルから針を手にした。

藍子の右の乳房を左手でつかみ肉を盛り上げる。無造作に針を突き刺した。
「ひいっ」
藍子は悲鳴を上げて身体を強張らせた。男は針を抜くと、もう一度突き刺した。2度3度と繰り返す。
「ひぃ」
「ひっ」
「ひい」
続いて、男は藍子の左の乳房に手を伸ばした。乳房を思いきり握りしめる。肉が指と指の隙間からあふれるように盛り上がったところを男は狙って刺した。針が皮膚を突き刺す瞬間に、皮膚に穴が開く音がブスリ、ブスリと聞こえるように思える。同じように針を突き刺す行為を繰り返す。
「ひぃ」
「ひっ」
「ひっ」
藍子は刺されるたびに小さな悲鳴を上げ続けた。がたがたと身体が震えているのが見てわかる。髪の毛を縄で縛って椅子の後ろに結わえているので、首が反って顔の表情は見えないが、涙と鼻水でぐしょぐしょだろう。
(この女は身体はいいが、反応が単調だ)
男は左手で乳房を掴むのを止めた。針を持つ手をうろうろさせる。
(脇腹を刺してみるか)
男は針を藍子の腹に刺した。内臓を傷つけないように先端だけを刺す。
「ひいっいいい」
藍子の悲鳴はかすれ声になった。
(少しは変わるな)
藍子の腹には、2週間前に男が蹴りつけた痕が痣となっていくつか残っている。男は指で痣を押してみた。特に痛そうな反応はしない。藍子は息を止めてなるべく動かないようにしているようだ。男を刺激したくないのだろう。

男は痣のひとつに針を刺した。ここでも先端を少しだけ刺す。
「ひっ!」
針を抜いて少し横の位置に再び刺す。
「ひいいい」
藍子のあごが、がくがくと動いている。短い悲鳴しか聞こえないが、藍子本人はずっと悲鳴を上げ続けているつもりなのかもしれない。声が出ないのだ。

食虫

男は近くのテーブルに針を戻した。ズボンのポケットに手を入れる。何か入っている。取り出すと紙の包みだった。
(ああ)
男は蝉の死骸のことを思い出した。今朝、倉の外で拾って紙に包んでポケットに入れておいたのだ。
(忘れてた、これを使うつもりだったな)
男は近くのテーブルの上に蝉の死骸を置いた。ピンセットを左手で操作して、少し苦労して挟んで持ち上げる。

男は藍子の横に立った。藍子の顔を見下ろす。藍子は首を反らすように後ろ髪を椅子に縄で縛り付けられているので、顔は天井を向いている。両眼は大きく見開かれて男を見つめている。次はどんな責めを受けるのか不安なのだろう。男は藍子の顔の上にピンセットを差し出した。
「口をあけろ」
藍子の目がピンセットに挟まれている蝉の死骸に向けられる。まだわからないようだ。
「ごちそうだあ」
男はわかるように言ってやる。
「口をあけろ」
男は左手を藍子の口元に動かした。蝉が藍子の顔の10センチ上を漂う。藍子は首を小さく振り始めた。少なくとも口を開けようとはしない。

男は右手を近くのテーブルに伸ばした。焼き鏝を手にする。藍子の左腕に押し付けた。
「ぎゃああっっ」
藍子は身体を硬直させた。縛り付けている椅子が前後に揺れる。
「口をあけろお」
男はピンセットを藍子の顔の近くで振った。藍子は口を少し開けた。男がピンセットを近づけると、しかし閉じてしまった。
「あう、あう、うう」
泣き声ともうめき声ともわからない声を、くいしばった歯の奥からもらす。男は右手に持っている焼き鏝を、もう一度藍子の腕に押し当てた。
「ぎゃああああああ!」
同じことが繰り返された。藍子は身体を硬直させ、椅子が軋んだ。
「はあ、はあ、はあ」
藍子は激しく呼吸している。男はピンセットを藍子の顔に近づけた。

藍子は目を閉じたまま顔を歪ませている。涙がぼろぼろと流れていく。
「口を開けろお」
男が命じると、藍子は大きく口を開けた。男はピンセットを動かして、藍子の口元へ蝉の死骸を近づけていった。
「はあ、はあ」
藍子の震えが激しくなって来た。男は蝉の死骸を藍子の口の中へ落とした。
「うぐぅっ」
藍子がうめく。蝉の死骸は4分の1ほどが口の外に見えている。大きすぎて入らないようだ。
「吐き出すなあ、よーく噛むんだ」
男は藍子の顔を見下ろしながら言う。藍子は口を開けたままだ。
「噛むんだあ」
藍子はやっと口を動かし始めた。かすかに口を上下させる。口の中の蝉の死骸を噛み砕いているようには見えない。男は焼き鏝を藍子の腕に当てた。これで藍子の腕には3本の線が出来ることになる。
「ぎゃああ!」
椅子がぎしぎしと揺れた。

藍子は口を動かし始めた。藍子が大きく口を開けると蝉は中に吸い込まれた。藍子は泣きながらガチガチガチと上下の歯を合わせる。バリバリバリという音が聞こえて来た。

男はしばらくその様子を楽しんだ。それから藍子の顔を手でつかみ口を開かせた。中では蝉の死骸が4つの塊になっていた。羽はばりばりに砕けて見えない。足が何本か舌の上に載っていた。
「よおし、いいぞお」
男は藍子に咀嚼を続行させた。蝉の死骸は藍子の口の中で押し潰され、切断され、粉々になっていった。藍子は時々吐きそうな様子をみせながら、機械のように口を動かしつづけた。

倉の外

三郎は、子猫の首に何か巻き付いているのに気がついて目を近づけた。細く折りたたんだ紙だった。誰かが巻きつけたに違いない。首輪のつもりだろうか。三郎は紙の首輪に指を伸ばした。

*
posted by AWAWA at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 小説・折檻倉
この記事へのコメント
もっともっとえろくしてやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Posted by ひみつ at 2006年07月28日 10:14
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