唐突ですが「拷問室の妖精」はここで終了となります。
この作品は数年前にAWAWA地下室の携帯サイトに連載したものを、ブログに再掲載したものです。元の作品も未完でしたので、ブログでの掲載も未完で終了となります。お楽しみいただいていた方には申し訳ないです。
この先の展開としては、
*遥が拷問される理由
*遥の持つ「苦痛転移」能力
*その能力を利用したさらに過酷な責め
*そして遥を逃がそうとする主人公
などを考えていましたが、時間が空いてしまうと書き続けるのは難しそうです。
2007年08月31日
「拷問室の妖精」第3章・その10
歯科医院のようだ。
遥は患者が座る椅子に裸で縛り付けられていた。口に金属製の器具がはまっている。口を閉じさせないための器具のようだ。口が大きく開いて、よだれが流れている。よだれは乳房の上にたれて、腹を伝って流れ落ちていた。
画面に白衣を来た男が入ってきた。
「あいかわさん、今日は右上の親知らずを治療しますよ」
「椅子を倒します」
看護婦もいる。医師も看護婦も大きなマスクで顔を隠すようにしている。
「これも拷問ですか?」
「ああ、そやで。あのお医者さんは本当の歯医者なんや。麻酔なしで歯を削るのが楽しみなんや、けったいなことやろ」
「麻酔なし?」
『キィーーーン』
歯科医でよく耳にする音が聞こえてきた。画面に目を戻すと、白衣の男が歯を削るドリルを持っていた。確かに麻酔を打つシーンは無かった。
「はい、あーーん」
遥の口は器具を噛まされて大きく開いている。閉じることができないのだ。白衣の男はドリルを遥の口の中に入れた。
『キィーーン』
『キィーーン』
ドリルの音が高くなったり低くなったりを繰り返す。
「ああやって虫歯でもなんでもない歯に穴を開けていくんや」
「ええ」
「たまらんわ」
小太りな男は自分の頬を押さえた。虫歯の治療を思い出したのかもしれない。
画面の中で遥が急に暴れだした。首を左右に振る。
「動かないで」
「あええ。あええ」
遥は何か言っているが言葉が聞き取れない。
「とうとう神経まで穴があいてもうた」
「神経まで?」
「これからが痛いんや。神経を削っていくからな。こんなん、大の大人でも耐えられへんで」
画面では、遥が首を振っていた。医師がドリルを入れるのに抵抗している。
「おさえて」
医師がそう言うと、看護婦がもう一人画面に現れて遥の頭をおさえつけた。遥の頭の周りに医師と看護婦が3人も並んだ。
『キィーーン』
再びドリルの音が始まった。
「いあぁああ」
遥のうめき声が聞こえた。遥の体が緊張しているのが画面でも見える。椅子から尻が浮き上がっている。
『キィーーン』
「あがぁいい」
『キィーーン』
「いいぃああっ」
ドリルの音がやむと遥の体は椅子に落ちた。
「あぁ、あぁ」
腹が大きく上下している。
「どうですか、調子悪いところはないですか」
医師がのどかな調子で尋ねる。
「いああ、いあぁぁ」
「はい、あーんして」
『キィーーン』
「あがぁいっ」
遥の体が椅子から浮く。
遥は患者が座る椅子に裸で縛り付けられていた。口に金属製の器具がはまっている。口を閉じさせないための器具のようだ。口が大きく開いて、よだれが流れている。よだれは乳房の上にたれて、腹を伝って流れ落ちていた。
画面に白衣を来た男が入ってきた。
「あいかわさん、今日は右上の親知らずを治療しますよ」
「椅子を倒します」
看護婦もいる。医師も看護婦も大きなマスクで顔を隠すようにしている。
「これも拷問ですか?」
「ああ、そやで。あのお医者さんは本当の歯医者なんや。麻酔なしで歯を削るのが楽しみなんや、けったいなことやろ」
「麻酔なし?」
『キィーーーン』
歯科医でよく耳にする音が聞こえてきた。画面に目を戻すと、白衣の男が歯を削るドリルを持っていた。確かに麻酔を打つシーンは無かった。
「はい、あーーん」
遥の口は器具を噛まされて大きく開いている。閉じることができないのだ。白衣の男はドリルを遥の口の中に入れた。
『キィーーン』
『キィーーン』
ドリルの音が高くなったり低くなったりを繰り返す。
「ああやって虫歯でもなんでもない歯に穴を開けていくんや」
「ええ」
「たまらんわ」
小太りな男は自分の頬を押さえた。虫歯の治療を思い出したのかもしれない。
画面の中で遥が急に暴れだした。首を左右に振る。
「動かないで」
「あええ。あええ」
遥は何か言っているが言葉が聞き取れない。
「とうとう神経まで穴があいてもうた」
「神経まで?」
「これからが痛いんや。神経を削っていくからな。こんなん、大の大人でも耐えられへんで」
画面では、遥が首を振っていた。医師がドリルを入れるのに抵抗している。
「おさえて」
医師がそう言うと、看護婦がもう一人画面に現れて遥の頭をおさえつけた。遥の頭の周りに医師と看護婦が3人も並んだ。
『キィーーン』
再びドリルの音が始まった。
「いあぁああ」
遥のうめき声が聞こえた。遥の体が緊張しているのが画面でも見える。椅子から尻が浮き上がっている。
『キィーーン』
「あがぁいい」
『キィーーン』
「いいぃああっ」
ドリルの音がやむと遥の体は椅子に落ちた。
「あぁ、あぁ」
腹が大きく上下している。
「どうですか、調子悪いところはないですか」
医師がのどかな調子で尋ねる。
「いああ、いあぁぁ」
「はい、あーんして」
『キィーーン』
「あがぁいっ」
遥の体が椅子から浮く。
2007年08月30日
「拷問室の妖精」第3章・その9
3人の若者は遥を立たせた。
若者の一人がカメラを持っているようだ。声が聞こえてきた。
「おら、こっちを向けよ」
「カメラの方だあ」
遥は腕を頭の後ろで組んだ姿勢のままカメラの方を向く。
「もっと背を伸ばせよ」
「白ブタ、きいてんのか」
遥はおびえた顔をしている。画面ではわからないが、震えているのに違いない。
「背、伸ばせよ」
遥は姿勢を正した。きれいな裸だった。両隣に立っている男が乳房や股間に手を伸ばして来た。遥が身をよじると、すかさず男の声が飛んだ。
「動くなよお」
「いやらしい体をしてるなあ、このブタ」
「いまからお前を99発殴るからな。ちゃんと数えろ」
「えっ」
遥は腰を引いた。
「おら、逃げるなよ」
「手加減しなくてもいいって、言われてんだよな」
「へへへ」
画面の右の若者の拳が遥の顔を横殴りにした。平手打ちではなく、拳固だった。本当に手加減をするつもりはないようだ。
「ぐぇ」
「おら、もう一発」
どすっ。
「ぐぇええ」
「俺も、おらっ」
遥は腹を殴られてひざを付いた。
「ぐぇえええ」
「なに、すわってんだあ」
若者が髪を掴んだ。
「ごぽっ、ごぽっ」
遥は咳き込みながら立ち上がった。
「背を伸ばせよ。腹に一発やるから」
「いい」
「思いっきり殴るからよお」
遥は腰を少し引いて立っている。腹がへこんだまま動いていた。力を込めて殴られるのに備えているだろう。
「カメラを見ろよ」
声がして遥がカメラの方を見た。そのタイミングで若者の拳が腹にめり込んだ。遥は身を丸めてひざをついた。
「きまったああ」
若者がうれしそうに飛び跳ねる。
「次は俺ね、次は俺ね」
別の若者が悔しそうに言う。
「俺にも代わってくれよ。壊すなよ」
撮影している若者の声が聞こえる。遥がうずくまっている姿を上から映している。
急に画面が変わった。
「けったくそ悪いわ」
小太りな男が不機嫌そうな声で言った。
「どうも好きになれん」
小太りな男が感じた不快感と同じものを、私も内心感じていたようだ。私はほっとした気持ちになっていた。
新しい場面は病院のようだった。
若者の一人がカメラを持っているようだ。声が聞こえてきた。
「おら、こっちを向けよ」
「カメラの方だあ」
遥は腕を頭の後ろで組んだ姿勢のままカメラの方を向く。
「もっと背を伸ばせよ」
「白ブタ、きいてんのか」
遥はおびえた顔をしている。画面ではわからないが、震えているのに違いない。
「背、伸ばせよ」
遥は姿勢を正した。きれいな裸だった。両隣に立っている男が乳房や股間に手を伸ばして来た。遥が身をよじると、すかさず男の声が飛んだ。
「動くなよお」
「いやらしい体をしてるなあ、このブタ」
「いまからお前を99発殴るからな。ちゃんと数えろ」
「えっ」
遥は腰を引いた。
「おら、逃げるなよ」
「手加減しなくてもいいって、言われてんだよな」
「へへへ」
画面の右の若者の拳が遥の顔を横殴りにした。平手打ちではなく、拳固だった。本当に手加減をするつもりはないようだ。
「ぐぇ」
「おら、もう一発」
どすっ。
「ぐぇええ」
「俺も、おらっ」
遥は腹を殴られてひざを付いた。
「ぐぇえええ」
「なに、すわってんだあ」
若者が髪を掴んだ。
「ごぽっ、ごぽっ」
遥は咳き込みながら立ち上がった。
「背を伸ばせよ。腹に一発やるから」
「いい」
「思いっきり殴るからよお」
遥は腰を少し引いて立っている。腹がへこんだまま動いていた。力を込めて殴られるのに備えているだろう。
「カメラを見ろよ」
声がして遥がカメラの方を見た。そのタイミングで若者の拳が腹にめり込んだ。遥は身を丸めてひざをついた。
「きまったああ」
若者がうれしそうに飛び跳ねる。
「次は俺ね、次は俺ね」
別の若者が悔しそうに言う。
「俺にも代わってくれよ。壊すなよ」
撮影している若者の声が聞こえる。遥がうずくまっている姿を上から映している。
急に画面が変わった。
「けったくそ悪いわ」
小太りな男が不機嫌そうな声で言った。
「どうも好きになれん」
小太りな男が感じた不快感と同じものを、私も内心感じていたようだ。私はほっとした気持ちになっていた。
新しい場面は病院のようだった。
2007年08月29日
2007年08月27日
「拷問室の妖精」第3章・その8
次の場面では3人の男たちが遥を引きずり回していた。
「ほら、コイよ」
「おせえぞ」
遥は両手を頭の後ろに組んでいる。おそらく縛られているのだろう。男の一人は鎖を持っていて、遥の首輪につながっていた。
「おせえんだよ」
男が鎖を乱暴に引く。
「あっ」
遥はバランスを崩した。横にいた男がその足をはらうのが見えた。遥は倒れて地面にころがった。
男は大笑いを始めた。
「ひゃひゃひゃ」
別の男が遥の髪をつかんだ。
「なあに倒れてるんだよお」
「いやがってんのか」
「バカにしやがって」
「くそ豚が」
首輪を持っていた男が腕を振った。首輪が遥の顔を打つ。
「ひいっ」
別の男が遥の腹を蹴った。2度、3度。遥は転がって逃げようとする。
大笑いをしていた男が、遥の尻を踏んだ。
「逃げてるぞ、こいつ」
「逃げるなんておかしいよなあ」
「おれたち会員だぜ」
「おら立てよ」
「はやくしろよお」
「白ブタ、ぐずぐずすんなよ」
遥はよろよろと立ち上がった。腕は頭の後ろで組んだままだ。顔の左側が赤く腫れていた。鎖で打たれたところだ。
煙が流れてきて私は我に返った。
「えらい真剣に見てはりますな」
小太りの男が目を細めていた。
「いや、そういう訳では」
「まあまあ、きれいな女がめちゃくちゃされとる。男なら興奮してしまいますわな」
小太りの男は、葉巻を灰皿にすりつけた。やはり、ほとんど吸っていない。
「若い人にはたまりませんやろ」
「あの」
私は話題を変えたくて言った。
「あの3人もここの会員なんですか?」
「ああ、そうやけど」
「ずいぶん若いですね」
画面ではまだ20そこそこに見える。
「ああ、この子らの親が会員なんや。あほな子ほどかわいい言うやろ、この子らはみんなあほやから、親はかわいがって好きなことさせとる訳や」
「しかし、こんなことまで子供にさせるとは」
「とんでものう、あほな子やからな。ろくな大人にはならへんわ。ほんま、わしの遥ちゃん、乱暴にあつかいくさって」
「ほら、コイよ」
「おせえぞ」
遥は両手を頭の後ろに組んでいる。おそらく縛られているのだろう。男の一人は鎖を持っていて、遥の首輪につながっていた。
「おせえんだよ」
男が鎖を乱暴に引く。
「あっ」
遥はバランスを崩した。横にいた男がその足をはらうのが見えた。遥は倒れて地面にころがった。
男は大笑いを始めた。
「ひゃひゃひゃ」
別の男が遥の髪をつかんだ。
「なあに倒れてるんだよお」
「いやがってんのか」
「バカにしやがって」
「くそ豚が」
首輪を持っていた男が腕を振った。首輪が遥の顔を打つ。
「ひいっ」
別の男が遥の腹を蹴った。2度、3度。遥は転がって逃げようとする。
大笑いをしていた男が、遥の尻を踏んだ。
「逃げてるぞ、こいつ」
「逃げるなんておかしいよなあ」
「おれたち会員だぜ」
「おら立てよ」
「はやくしろよお」
「白ブタ、ぐずぐずすんなよ」
遥はよろよろと立ち上がった。腕は頭の後ろで組んだままだ。顔の左側が赤く腫れていた。鎖で打たれたところだ。
煙が流れてきて私は我に返った。
「えらい真剣に見てはりますな」
小太りの男が目を細めていた。
「いや、そういう訳では」
「まあまあ、きれいな女がめちゃくちゃされとる。男なら興奮してしまいますわな」
小太りの男は、葉巻を灰皿にすりつけた。やはり、ほとんど吸っていない。
「若い人にはたまりませんやろ」
「あの」
私は話題を変えたくて言った。
「あの3人もここの会員なんですか?」
「ああ、そうやけど」
「ずいぶん若いですね」
画面ではまだ20そこそこに見える。
「ああ、この子らの親が会員なんや。あほな子ほどかわいい言うやろ、この子らはみんなあほやから、親はかわいがって好きなことさせとる訳や」
「しかし、こんなことまで子供にさせるとは」
「とんでものう、あほな子やからな。ろくな大人にはならへんわ。ほんま、わしの遥ちゃん、乱暴にあつかいくさって」
2007年08月24日
「拷問室の妖精」第3章・その7
せまい部屋を天井から写しているようだった。
扉が開いて女が転げるように入って来た。女は部屋の中で倒れた。
「遥ちゃんや。はじめてここに来たときやな」
「ほお」
扉はいつのまにか閉まっていた。女は立ち上がると扉に飛びついた。開けようとするが開かないようだ。扉をがんがん叩く。
女はTシャツにシーンズという格好だ。今の季節とは少しずれている。
しばらくすると扉がいて男達が入ってきた。女は、いや遥は逃げるように部屋の奥へ行き、画面から姿が消えた。男達が後を追い、遥を捕まえて部屋の中央に戻ってきた。
男たちは遥の服をはぎとり始めた。遥が抵抗すると平手打ちをくらわせた。
「ここに来たら女は裸がユニフォームなんや」
小太りの男が言う。
男達が出ていくと、遥は部屋の床にうずくまった。そのまま動かない。やがて立ち上がると、扉のところへ行き、叩きはじめた。何か叫んでいる。出してくれと言っているのだろう。
「このまま2日ぐらいは、ほっとかれるんや。水だけで食いもんは無しや。落ちつかさんとあかんからな。それから診察や」
小太りな男がリモコンを操作した。画面が切り替わり、遥の顔が大写しになった。
『あいかわ はるか です』
泣きそうな声だ。遥の顔は向かって右の半分が赤黒く腫れていた。ひどく殴られたに違いない。
『年齢は?』
『25』
『身長』
『167』
カメラが引いていくと、遥が裸で立っているのがわかった。体のあちこちに痣ができていた。顔だけでなく、腕や足も体も殴られたようだ。
『横を向け』
遥はいわれるままに体を横にした。
『腕を上げろ』
『右ひざを上げろ』
『次は左』
言われるままに遥は体を動かした。顔に表情はない。
『妊娠の経験は?』
『ありません』
『膣径は?』
『……』
『膣長は?』
『し、知りません』
『なら測定だ』
画面が切り替わると、女性の股間が大写しになった。ゴム手袋をした手が穴をまさぐっている。
「ああやって体の隅々までしらべるんや。わしも医者になりたいで、まあ、おんなしようなことは、やったけどな」
小太りな男が笑いながら言う。
また場面が変わった。場面が次々と変わってせわしない。
「もっと、ゆっくり見れませんか」
「せやけど、ぱっぱと見ていかんと、全部、見られへんで。おもろいところだけ、紹介しとくさかい、あとでじっくり見てや」
小太りな男は親切でやってくれている。あまり文句は言えなかった。。
扉が開いて女が転げるように入って来た。女は部屋の中で倒れた。
「遥ちゃんや。はじめてここに来たときやな」
「ほお」
扉はいつのまにか閉まっていた。女は立ち上がると扉に飛びついた。開けようとするが開かないようだ。扉をがんがん叩く。
女はTシャツにシーンズという格好だ。今の季節とは少しずれている。
しばらくすると扉がいて男達が入ってきた。女は、いや遥は逃げるように部屋の奥へ行き、画面から姿が消えた。男達が後を追い、遥を捕まえて部屋の中央に戻ってきた。
男たちは遥の服をはぎとり始めた。遥が抵抗すると平手打ちをくらわせた。
「ここに来たら女は裸がユニフォームなんや」
小太りの男が言う。
男達が出ていくと、遥は部屋の床にうずくまった。そのまま動かない。やがて立ち上がると、扉のところへ行き、叩きはじめた。何か叫んでいる。出してくれと言っているのだろう。
「このまま2日ぐらいは、ほっとかれるんや。水だけで食いもんは無しや。落ちつかさんとあかんからな。それから診察や」
小太りな男がリモコンを操作した。画面が切り替わり、遥の顔が大写しになった。
『あいかわ はるか です』
泣きそうな声だ。遥の顔は向かって右の半分が赤黒く腫れていた。ひどく殴られたに違いない。
『年齢は?』
『25』
『身長』
『167』
カメラが引いていくと、遥が裸で立っているのがわかった。体のあちこちに痣ができていた。顔だけでなく、腕や足も体も殴られたようだ。
『横を向け』
遥はいわれるままに体を横にした。
『腕を上げろ』
『右ひざを上げろ』
『次は左』
言われるままに遥は体を動かした。顔に表情はない。
『妊娠の経験は?』
『ありません』
『膣径は?』
『……』
『膣長は?』
『し、知りません』
『なら測定だ』
画面が切り替わると、女性の股間が大写しになった。ゴム手袋をした手が穴をまさぐっている。
「ああやって体の隅々までしらべるんや。わしも医者になりたいで、まあ、おんなしようなことは、やったけどな」
小太りな男が笑いながら言う。
また場面が変わった。場面が次々と変わってせわしない。
「もっと、ゆっくり見れませんか」
「せやけど、ぱっぱと見ていかんと、全部、見られへんで。おもろいところだけ、紹介しとくさかい、あとでじっくり見てや」
小太りな男は親切でやってくれている。あまり文句は言えなかった。。
2007年08月22日
「拷問室の妖精」第3章・その6
今度は女の体が震えた。
『ひいいっぃぃ』
男の方はなんともないようだった。男は薄ら笑いをうかべている。
『はあはあ、あなた、助けて』
『やめろ、あなたなんて呼ぶな。俺をはめたくせに』
『ひいいっっ』
女の体がまた震えた。
『お前のせいだ、お前のおかげで、俺は、こんなことに。騙された。助けてくれ、殺すんならこの女だけにしてくれ』
小太りな男は目を細めたまま画面を見ていた。
「この2人は何をしたんですか?」
「逃げ出そうとしたんや」
小太りな男は言った。
「男が女にほれたんやな。かわいそうや、こんなにいじめられて、俺が逃がしたると、2人で逃げ出そうとしたんや。で、つかまってこの通りや」
画面では男が女を罵倒していた。
「好きあっても、追い込まれるとこんなもんやな。しまいには互いに憎しみおうて、ののしりあい、殴りあうわけや。あわれやで」
小太りな男がリモコンを向けると映像が消えた。
「辛気臭いのはやめて、遥ちゃんの見よか」
「ええ」
私は救われた気分になった。足を組みなおした。
「まあ、あんたも変な気を起こさんことやな」
「私ですか、まさか」
「どうやろな、若い人は怖いもん知らずやし」
小太りな男はディスクを入れ替えた。きゅるきゅると音がして、別の映像が写った。
「さ、遥ちゃんやで」
『ひいいっぃぃ』
男の方はなんともないようだった。男は薄ら笑いをうかべている。
『はあはあ、あなた、助けて』
『やめろ、あなたなんて呼ぶな。俺をはめたくせに』
『ひいいっっ』
女の体がまた震えた。
『お前のせいだ、お前のおかげで、俺は、こんなことに。騙された。助けてくれ、殺すんならこの女だけにしてくれ』
小太りな男は目を細めたまま画面を見ていた。
「この2人は何をしたんですか?」
「逃げ出そうとしたんや」
小太りな男は言った。
「男が女にほれたんやな。かわいそうや、こんなにいじめられて、俺が逃がしたると、2人で逃げ出そうとしたんや。で、つかまってこの通りや」
画面では男が女を罵倒していた。
「好きあっても、追い込まれるとこんなもんやな。しまいには互いに憎しみおうて、ののしりあい、殴りあうわけや。あわれやで」
小太りな男がリモコンを向けると映像が消えた。
「辛気臭いのはやめて、遥ちゃんの見よか」
「ええ」
私は救われた気分になった。足を組みなおした。
「まあ、あんたも変な気を起こさんことやな」
「私ですか、まさか」
「どうやろな、若い人は怖いもん知らずやし」
小太りな男はディスクを入れ替えた。きゅるきゅると音がして、別の映像が写った。
「さ、遥ちゃんやで」
2007年08月21日
「拷問室の妖精」第3章・その5
画面では、男と女がもつれあいながら殴り合いを続けていた。画面の上の方から垂れ下がっているロープを奪いあっているようだ。画面の中で男が叫んでいる。
『こいつ!放せ』
女も叫ぶ。
『あんたこそ』
『熱っっ』
『ひいいっ』
『助けてくれ』
『ぎゃあ』
小太りな男が言う。
「あんたもさっき見たやろ、鉄板焼き。こいつらも鉄板の上におるねん。だんだんと熱くなってきとるわけや」
「はあ」
「あのロープに捕まれば助かるんやけど、1人分の重みにしか耐えられへんのや」
「蜘蛛の糸ですか」
「なんやて、くものいと?」
「いや、なんでもありません」
「それで、ロープの奪い合いをしとるんや、こいつらは」
画面の中では同じような場面が何度も繰り返されていた。男がロープにしがみつくと、すうと上がり始める。そこに女が飛びつくと、すうと下がってくる。男が女を蹴り飛ばし、またロープにしがみつく。その繰り返しだ。
ついに男が女を殴り飛ばした。女の体が飛んでいく。
小太りな男がつぶやいた。
「あわれやなあ」
「ここは男も拷問するんですか?」
「え?いや、そんなことはないで。これは見せしめなんや」
「見せしめ?」
男はリモコンを操作した。きゅるきゅると回転音がして、やがて画面が現われた。
「すごいやろ、頭出しも一発やで」
画面は変わっていた。男と女が並んで立っている。壁に磔にされているようだ。黒い線が2人のからだのあちこに付いていた。男が体を震わせた。
『ぎゃああああ』
女の方はなんともないようだ。やがて男の悲鳴はとまった。
『や、やめてくれ。お願いだ』
男が叫んだ。画面の外の人物に向かって言っているようだ。
『そうだよ、そうだよ、こいつが悪いんだ』
『な、なに言っているの』
『俺じゃない。俺は騙されたんだ』
『嘘!』
『こいつだ、この女だ、流すんならこの女に流してくれ』
『やめて』
『こいつ!放せ』
女も叫ぶ。
『あんたこそ』
『熱っっ』
『ひいいっ』
『助けてくれ』
『ぎゃあ』
小太りな男が言う。
「あんたもさっき見たやろ、鉄板焼き。こいつらも鉄板の上におるねん。だんだんと熱くなってきとるわけや」
「はあ」
「あのロープに捕まれば助かるんやけど、1人分の重みにしか耐えられへんのや」
「蜘蛛の糸ですか」
「なんやて、くものいと?」
「いや、なんでもありません」
「それで、ロープの奪い合いをしとるんや、こいつらは」
画面の中では同じような場面が何度も繰り返されていた。男がロープにしがみつくと、すうと上がり始める。そこに女が飛びつくと、すうと下がってくる。男が女を蹴り飛ばし、またロープにしがみつく。その繰り返しだ。
ついに男が女を殴り飛ばした。女の体が飛んでいく。
小太りな男がつぶやいた。
「あわれやなあ」
「ここは男も拷問するんですか?」
「え?いや、そんなことはないで。これは見せしめなんや」
「見せしめ?」
男はリモコンを操作した。きゅるきゅると回転音がして、やがて画面が現われた。
「すごいやろ、頭出しも一発やで」
画面は変わっていた。男と女が並んで立っている。壁に磔にされているようだ。黒い線が2人のからだのあちこに付いていた。男が体を震わせた。
『ぎゃああああ』
女の方はなんともないようだ。やがて男の悲鳴はとまった。
『や、やめてくれ。お願いだ』
男が叫んだ。画面の外の人物に向かって言っているようだ。
『そうだよ、そうだよ、こいつが悪いんだ』
『な、なに言っているの』
『俺じゃない。俺は騙されたんだ』
『嘘!』
『こいつだ、この女だ、流すんならこの女に流してくれ』
『やめて』
2007年08月20日
「拷問室の妖精」第3章・その4
小太りな男は葉巻を手にとった。
「あんた、あんまり見たこと無い顔やけど、ここは何回目なん?」
「今夜がはじめてです」
「ああ、そうかいな。ほな、ビギナーズラックというやつやな」
「そうですね」
私が賭けに勝ったことを言っているらしい。私は言った。
「あなたは長いんですか?」
「わし、わしかいな、わしは長いで。一番のお得意ちゃうか」
小太りな男は煙を鼻から吐き出した。目が悪いのか、目を細めている。
「もう20年くらいやな。おやじの代からのお得意や」
「20年も?」
「そうやで、せやけどここはもっと長いで。江戸時代からやってるそうや」
「江戸時代?」
「昔は女郎部屋から逃げ出そうとした女を買い受けて、なぶりものにして楽しんでたらしいわ。殺してもどこからも文句はこんからな。それが続いて今もやっとるわけや」
小太りな男は葉巻をもみ消した。ほとんど吸っていない。ぜいたく吸い方だ。
「ほなビデオでも見ましょうか」
立ち上がり背後の棚に向いた。
「あんた、はじめてなら、遥ちゃんの昔の責めとか見たくないか、見たいやろ、どや?」
「あるんですか?」
「あるある、全部、録画されとるがな。えーと、どれや、えーと、ああ、あったわ」
小太りな男はビデオのパッケージをあけた。中にはビデオではなく金色のディスクがはいっていた。
「すごいやろ、最近のビデオはこんなんやで」
どうやらDVDのようだ。小太りな男はリモコンを手にとった。デッキの電源のランプが赤く灯った。きゅるきゅると回転音が聞こえてきた。液晶の小さなテレビ画面に映像が写った。
「あらら、なんやこれ」
「前に見ていた人がディスクを入れたままにしていたんでしょう」
「ああ、さよか」
液晶の画面では、男と女が殴り合いをしていた。男も女も裸だ。奇妙な映像だった。
「こ、これは?」
「ああ、逃げ出したやつやな、ちょっと見とこうか」
「逃げ出した?」
「まあ、見とき」
小太りな男は楽しげに言った。
「あんた、あんまり見たこと無い顔やけど、ここは何回目なん?」
「今夜がはじめてです」
「ああ、そうかいな。ほな、ビギナーズラックというやつやな」
「そうですね」
私が賭けに勝ったことを言っているらしい。私は言った。
「あなたは長いんですか?」
「わし、わしかいな、わしは長いで。一番のお得意ちゃうか」
小太りな男は煙を鼻から吐き出した。目が悪いのか、目を細めている。
「もう20年くらいやな。おやじの代からのお得意や」
「20年も?」
「そうやで、せやけどここはもっと長いで。江戸時代からやってるそうや」
「江戸時代?」
「昔は女郎部屋から逃げ出そうとした女を買い受けて、なぶりものにして楽しんでたらしいわ。殺してもどこからも文句はこんからな。それが続いて今もやっとるわけや」
小太りな男は葉巻をもみ消した。ほとんど吸っていない。ぜいたく吸い方だ。
「ほなビデオでも見ましょうか」
立ち上がり背後の棚に向いた。
「あんた、はじめてなら、遥ちゃんの昔の責めとか見たくないか、見たいやろ、どや?」
「あるんですか?」
「あるある、全部、録画されとるがな。えーと、どれや、えーと、ああ、あったわ」
小太りな男はビデオのパッケージをあけた。中にはビデオではなく金色のディスクがはいっていた。
「すごいやろ、最近のビデオはこんなんやで」
どうやらDVDのようだ。小太りな男はリモコンを手にとった。デッキの電源のランプが赤く灯った。きゅるきゅると回転音が聞こえてきた。液晶の小さなテレビ画面に映像が写った。
「あらら、なんやこれ」
「前に見ていた人がディスクを入れたままにしていたんでしょう」
「ああ、さよか」
液晶の画面では、男と女が殴り合いをしていた。男も女も裸だ。奇妙な映像だった。
「こ、これは?」
「ああ、逃げ出したやつやな、ちょっと見とこうか」
「逃げ出した?」
「まあ、見とき」
小太りな男は楽しげに言った。
2007年08月18日
「拷問室の妖精」第3章・その3
下に降りると応接室のようなところに通された。
ソファーに小太りな男が座っていた。男はいきなり言った。
「はるかちゃんはまだかいな」
思い出した。拷問の前に女にまとわりついて写真を撮っていた男だ。
「お待ちください。今夜のショウは少々きつめでしたので、治療に少し時間がかかると思われます。ゆっくりとお待ちください」
私もソファーに座るように言われた。
「お2人が今回の賭けの勝者でございます。こちらが500万、こちらが2000万ほど」
「うへえ」
小太りな男が驚いたような声をだした。
「あんた2000万も勝ったんかいな」
「ええ」
「ごっついなあ。わいは遥ちゃん一筋に賭け続けてるんや」
「6連勝でございますな」
「ああ、たいしたもんやで」
小太りの男は体をゆらして笑った。
案内役の男は時計を見るとドアを開けた。
「では、しばらくお待ちください。ビデオなどもございますので自由に御覧ください」
ビデオ?
目を上げると、小太りな男の背後にビデオが並んだ棚があった。
「では」
男は部屋を出て行った。
ソファーに小太りな男が座っていた。男はいきなり言った。
「はるかちゃんはまだかいな」
思い出した。拷問の前に女にまとわりついて写真を撮っていた男だ。
「お待ちください。今夜のショウは少々きつめでしたので、治療に少し時間がかかると思われます。ゆっくりとお待ちください」
私もソファーに座るように言われた。
「お2人が今回の賭けの勝者でございます。こちらが500万、こちらが2000万ほど」
「うへえ」
小太りな男が驚いたような声をだした。
「あんた2000万も勝ったんかいな」
「ええ」
「ごっついなあ。わいは遥ちゃん一筋に賭け続けてるんや」
「6連勝でございますな」
「ああ、たいしたもんやで」
小太りの男は体をゆらして笑った。
案内役の男は時計を見るとドアを開けた。
「では、しばらくお待ちください。ビデオなどもございますので自由に御覧ください」
ビデオ?
目を上げると、小太りな男の背後にビデオが並んだ棚があった。
「では」
男は部屋を出て行った。